USIペンとは
今回は、Lenovo IdeaPad Duet Chromebookの特徴の一つとも言える「USI規格対応スタイラスペンでの操作」について試してみました。
Universal Stylus Initiativeが定めたスタイラスペンの統一規格の話は下記の記事で紹介しました。4096段階の筆圧感知や傾き検知等の機能を備えていて、これまでのものよりも滑らかに“書ける”のが特徴と言われています。さて、その真価や如何に。
さて、LenovoからももちろんUSIペンは発売されています。それがこちら。ただ、このペンは単6形電池で駆動するとのこと。300時間程度は電池がもつそうなのですが、それにしても単6形電池とは特殊すぎ。かなり割高のようです。
と言うことで、USB Type-C端子を持っていて充電が可能なHP社製のHP USIアクティブペンを購入しちゃいました。上記の通り、USI規格に則っているのでこちらでもちゃんと動作します。
ただ、こっちにも問題があって、人気なのか、次のモデルが販売間近なのか、この記事を執筆している現在は公式オンラインショップ HPダイレクトでは品切れ中です。私は楽天市場で買ったんですが、こちらも品切れ中みたい。
HP USIアクティブペンの紹介をまずはしておきますと、同梱品としては説明書などのドキュメント類、充電用ケーブル(USB Type-C / Type-A)、そして替え芯と芯を引っ張り出すピンセット(?)です。
上記の通り、このペンはUSB Type-C端子を持っていて、充電可能。こんな風に頭の部分をスライドさせると端子が現れます。充電ケーブルを挿して充電。一回の充電で40時間ほど使えるようですし、実用的かどうかは別にして充電しながらでも使用可能だそうです。LenovoのUSIペンに比べると稼働時間は短いですが、電池交換よりは楽でしょう。
さっそく、メモ書きに挑戦してみた
USIペンと本体との接続ですが、使用時に何かする必要はありません。Bluetooth接続して使うタイプのスタイラスペンも他にありますが、USIペンはその必要なしです。
まあ、Bluetooth接続するタイプだとペン自体にボタンがついていて、スクリーンショットを撮るなどの操作ができるものがあります。が、見ての通りにHP製にしてもLenovo製にしてもシンプルでボタンなどはありません。これから進化していくのかもしれませんが、この点はまだまだなのかな。
事前の設定項目は、Chrome OSの設定画面の「デバイス」の中にある「タッチペン」にまとめられています。
- シェルフにタッチペンツールを表示:これはOnにしてください。画面右下にタッチペン用コマンドを呼び出すボタンが現れます。
- メモ用アプリ:「タッチペン用コマンド」で起動できるメモアプリを指定。デフォルトはGoogle Keepでした。「他のタッチペン アプリを探す」ことも可能。
- ロック画面のメモ(ロック画面からメモを取れるようにする):後述の通り、ロック画面にメモアプリを起動するボタンが現れます。
- ロック画面のメモ(ロック画面に最新のメモを表示する):メモアプリ起動時、新規作成ではなく、保存されている最新メモが呼び出されて表示されます。
タッチペンツール呼び出しボタンはこちら。登録されているコマンドは
- 一部分をキャプチャ:ペンで領域を指定してスクリーンショットが撮れます。
- 画面をキャプチャ:全画面をスクリーンショット。
- メモを作成:メモアプリを起動します。
- レーザーポインタ:画面をペンでタッチすると、軌跡を残すポインタになります。プレゼンテーションをしている時に使用するものでしょう。
- 虫眼鏡:ペンでタッチした近傍が拡大表示されます。
です。
と言うことで、「タッチペンツール」から「メモを作成」を選んで、手書きメモをしてみました。
以前、展示会でHP Chromebook x360 12bを使ってUSIペンを体験しましたが、あの時も感じた通り、書き味はとても滑らか。そして何よりもレスポンスがいい。さっとペンで線を引くと、遅れることなく画面に描画されていくので、気持ちよく描くことができます。これ、いいですよ。かなりいい。
動画でもそのレスポンスの良さは分かってもらえるかと思いますが、機会があれば是非、ご自分で試してもらいたい。そうすれば今までとは違うぞと言うのが実感できるはず。
ロック画面からもメモツール呼び出しが可能です。画面右上にボタンが表示されているので、ここをタッチしてください。あとは、普通通りにメモアプリの操作が可能です。
メモ書きしている状態では、左下に「ロック解除」ボタンが表示されているので、ここからロック解除をして通常の画面を立ち上げることも可能でした。
この、ロック画面からすぐにメモアプリが呼び出せるという機能、便利そうです。メモが必要な時にさくっと書き始められる訳ですから、まさにメモ帳をめくって書き出すのと同じくらいのスピード感。いいですね。
ただ、ペンで画面をタッチする時、どうしてもトントンといった感じの音が出てしまいます。そのため、図書館や美術館などの静かな場所での使用は注意が必要そうです。
他のアプリも試してみた
その他のアプリも試してみました。
こちらはEvernote。ノートの編集画面から「挿入」→「スケッチ」と選ぶと手書き画面が現れます。ここで好きに手書きで書き込みができます。イメージデータとしてノートに保存される形です。
私は全くもって絵心がないのでほとんど使うことはありませんが、お絵描きツールも試してみました。今回のために初めてインストールしてみたんですけどね。選んだのはAdobe Illustrator Draw。Adobeでは無料のアプリを色々と提供してくれているのでありがたいことです(その分、Creative Cloudのライセンス料を下げてくれる方がうれしいかな。。。)。
なんか、それっぽく描いてみました。「4096段階の筆圧感知」ということですが、確かに太め・細めに描くことができるようです。
街中や観光地などでスケッチをしている人をたまに見かけますが、これならば電子スケッチもできそうですよ。もちろん、出来映えはその人の才能・技術に拠るでしょうが。
タブレットモードの場合、文字入力は通常ソフトキーボード(画面にキーボードが現れて、キーをタッチしていくもの)で行われると思いますが、ここでもペンを使った手書き入力が可能です。USIペンの書き心地の良さが発揮されましたよ。
USIペンによる便利機能もチェック
「タッチペンツール」では上述の通りにスクリーンショットを撮るコマンドもあります。こちらも試してみました。タブレットモードでも、キーボードを繋いだ状態でも使えます。コマンドになっているので分かり易くていいですね。
なお、この「タッチペンツール」はマウス操作・タッチパッド操作でも動作しますから、ペンがない状態でも役に立つでしょう。
ちなみに、キーボード操作でスクリーンショットを撮る方法は下記の記事を参照してください。
いやぁ、いいですねUSIペン。前にも書いたとおり、これならば手書き入力も違和感なく使えます。手書きのメモが増えそう。画面をタッチする時の音に注意しなきゃいけないけど、美術館などでメモをする時に役に立ちそうです。今度、トライしてみます。
USIペンは今、なかなか買えないんですよね。。。
USIペン販売先のリンクです。売り切れ状態が解消しているといいのですが。
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