NFCタグカードを使えば680円でデジタル名刺が作れました

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デジタル名刺とは

デジタル時代になった今でも、仕事の場では紙の名刺を交換するのが(まだまだ?)一般的。これってもらった名刺の整理が面倒だし、自分の名刺を持ち歩くのも大変。組織変更があれば古いモノを捨てて新しいものにしなきゃいけない。どれだけ紙をムダにしているんだろうかと思ってしまいます。SDGsには反していますね。

一方で、趣味の活動としての“自分”を紹介するための名刺って作っている人は少なそう。それでも、趣味などの集まり(写真倶楽部だの草野球チームだの、子どもを公園で遊ばせるパパ・ママ友達だの)でも自己紹介のために名刺があると良いかなと思うことがあるんじゃないでしょうか。
以前、私は「ブロガー名刺」を作ってみたことがあり、今も使っています。その様子は下記記事を参考にしてください。

そんな名刺も良いんですが、SDGs精神にも則った、デジタル時代に相応しい形式として「デジタル名刺」なるものが流行っているそうです。
デジタル名刺は、スマートフォンで作成・管理し、QRコードやURLで交換する電子の名刺。一番の魅力は、肩書や連絡先が変わってもすぐに情報を更新でき、常に最新のプロフィールを相手に伝えられることです。顔写真やSNSアカウント、ポートフォリオサイトへのリンクなども自由に盛り込めるため、紙の名刺以上にあなたという人を豊かに表現できます。

デジタル名刺を作成します、というサービスも最近、増えているようです。

  • Eight (エイト):名刺管理サービスで国内最大手のSansan株式会社が提供する、個人向けの名刺アプリ
  • lit.link (リットリンク):SNSやブログ、ポートフォリオなど、複数のリンクを一つのおしゃれなページにまとめられるサービス
  • myBridge (マイブリッジ):すべての機能をずっと無料で使える、LINE株式会社が開発した、完全無料の名刺管理アプリ

などがあるようです。

これらはいわゆる「プロフィールページ作成サービス」と言えるものですね。後から述べますが、これはこれで必要なので、自分のニーズに合ったサービスを選びましょう。

で、今回の本題はさらにこの先。「デジタルだけど、物理的なカードの名刺を作る」というものです。仕組みとしてはNFCタグカードにURLを書き込んでデジタル名刺にします。
「NFCタグカード」とは、スマートフォンなどを“かざすだけ”で情報のやり取りができる「NFC(Near Field Communication / 近距離無線通信)」という技術を組み込んだカードのことです。交通系ICカード(SuicaやPASMO)やスマートフォンのタッチ決済も、このNFC技術を利用しています。

名刺のように相手に差し出すんですが、カードを渡す訳ではなく、スマートフォンをかざしてもらい、プロフィールページのURLを読み取ってもらいます。受け取った(読み取った)側はそのURLをブラウザーで開き、プロフィールページを見る、という段取りです。

カードは半永久的に使えるので無駄になりません。また、自分のプロフィールに変更があった場合も、プロフィールページ側を書き換えるだけでよく、デジタル名刺は一度作れば変更の必要がありません。

準備するもの

今回、私が作って見たデジタル名刺の作り方を紹介します。用意するのは以下の三つだけ。

  • プロフィールページ
  • NFCタグカード
  • NFC書き込みアプリ

プロフィールページ

まずはプロフィールページ作成。これは既に別の記事で書いていますので、そちらを参照願います。もちろん、上で説明した各種サービスを利用しても良いと思います。

NFCタグカード

次に用意するのが「NFCタグカード」です。これは市販のものを利用します。多種多様なものが売られていて、形も丸かったり、シールになっていたりと色々。今回は名刺ということで、一般的なカードサイズのものにしました。

NFCタグ名刺・NFCスマート名刺

私がAmazon.co.jpで購入した時は五枚で680円でした。今回の名刺作成での直接的な出費はこれだけです。

NFC書き込みアプリ

次に、このNFCタグカードに情報を書き込む多ものアプリを用意します。今回は単純にURLを一つ書き込むだけなので、シンプルな機能のものでOK。私が利用したのは下記のアプリです。スマートフォンにインストールして使います。有料版もあるようですが、簡単なデジタル名刺を作るには無料版でOKです。

  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺

用意するのはこれだけです。

作業は三分もかからず、デジタル名刺が完成

さて、準備ができたところで早速作成作業です。と言ってもあっという間にできちゃうんですが。。。

まずは作成したプロフィールページのURLを確認してください。コピーしておくと良いでしょう。
次に、インストールしたアプリを起動します。私が使ったツールはとてもシンプルな作り。

  1. 上段メニューの「書く」を選ぶ。
  2. 「レコードを追加」を選ぶ。
  3. 「URL/URI」を選ぶ。
  4. 自分のプロフィールページのURLをインプットする。「https://」部分とその後の部分を分けて入力するので注意してください。
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • 書き込みをする「NFCタグカード」にスマートフォンをかざし、アプリの下段にある「OK」を選ぶ。
NFCタグ名刺・NFCスマート名刺

これで終了です。あっという間ですね。もちろん見た目の変化は何もないんですが、これで出来上がっています。
試しに、書き込みアプリを終了してこのカードにスマートフォンをかざしてください。NFC機能が自動的にURLを読み取ってくれ、「このURL先を開きますか」と言ったメッセージが出るはずです。そう、これでブラウザーが立ち上がり、プロフィールページに飛べる訳です。

NFCタグ名刺・NFCスマート名刺

オマケでQRコードのシールを貼り付け

デジタル名刺としては上記の説明でもう完成した訳ですが、出来上がったカードは見ての通り、空のものと何の変化もありません。もう少し、デジタル名刺としての機能を足し、取りあえず他の空のカードとは違うぞと言う見た目にしようと、もう一工夫してみました。

それがQRコードシールの貼り付けです。上記で説明した通りにデジタル名刺はNFC機能を使って読み取ってもらいます。でも、中にはセキュリティ上の問題やらなんやらでNFC機能を使っていない人もいます。そんな時には別の手段として、プロフィールページのURLを書き込んだQRコードを読み込んでもらおうという作戦です。

まずは作成したプロフィールページのURLを埋め込んだQRコードの情報を作成する必要があります。以前はこれも専用アプリやらなんやらが必要だったんですが、なんとブラウザーのChromeには標準で「QRコードを作成」する機能が実装されているんです。まあ、私も今回、初めて使ってみたんですがね、便利になったものです。

使い方は簡単。QRコードにしたいページを開いて、ブラウザー右上の…マークから「このページのQRコードを作成」を選ぶだけ。すると、QRコードが表示されます。イメージデータとしてダウンロードして使えます。

  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺

さて、ここで登場するのがシールプリンター。以前、なんかに使えるかなぁと思ってAmazon.co.jpで買ったものです。スマートフォンのアプリを使って印刷できます。ロール紙がシールになっているので、そのまま貼り付け可能。
ということで、プロフィールページのURLを書き込んだQRコードのイメージファイルを使って印刷を行い、そのまま出来上がったカードに貼り付けたのでした。
これで、NFC読み取りとQRコード読み取りの両方に対応したデジタル名刺の完成です。

  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
  • NFCタグ名刺・NFCスマート名刺
ぶんじん
ぶんじん

デジタル名刺が流行しだしたと言うことで、作ってみました。思ったよりも簡単で、しかも安上がり。こんなに簡単ならばもっと早く作ってみればよかった。

ブロガーの集まりや何かのイベントの時に使ってみようと思います。どこかでお会いした時はどうぞよろしくお願いします。

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